クトゥルフ神話ガイドブック 感想

あらすじとかはそもそも小説とかじゃないんで略。まぁクトゥルフ神話のガイドブックですよ。ひねりなんか欠片ほどもないですね。
著者がTRPGのデザインやMTG*1関連の本や雑誌などで目にしている朱鷺田祐介さんだという点にも惹かれて購入。


第1章「ラヴクラフトと神話の誕生」ではクトゥルフ神話の成り立ちやHPLの各主要作品の解説、そしてラヴクラフトについての解説が。
第2章「後継者達の悪夢」ではラヴクラフト以外のクトゥルフ作家たちのプロフィール、関連作品の解説が、彼らがクトゥルフ神話に与えていった影響なども解説してあって良い感じでした。
第3章「クトゥルフ・ジャパネスク」では日本人作家が発表しているクトゥルフ作品の解説がされていました。
まぁデモンベインが出てきたのが駄目な人であるところのつまり私にはとても嬉しかった訳
なんだ、姉さん。
第4章「資料編」はまぁ名前の通り資料っぽいです。量が厚さにすると結構あります。
旧支配者、旧神、種族、有名人、魔道書、アイテム、地名が短めの説明付きで載っている「クトゥルフ神話小事典」や「主要シリーズ収録作品リスト」「ラヴクラフト主要作品集粗筋集」などのデータが載ってました。感想より紹介の方が大変でしたよ。


とまぁ目次紹介みたいな感じになってますが大体はそんな感じでした。



そうそう、解説本編の間々に朱鷺田祐介さんの「この章を解説するに至ったきっかけ」のようなものが、架空の雑誌『ジ・アンネイマブル』の記事として、本人の体験のように書かれているんですが*2それがまたクトゥルフっぽくて良かったです。


"手をじっと見る"とか、ね。



まぁ面白かった、というよりは良い物を読んだ、という感じでした。
超満足。SAN値チェックは失敗です、一時的狂気ですよ。


残り未読本28/29冊。

クトゥルフ神話ガイドブック―20世紀の恐怖神話

クトゥルフ神話ガイドブック―20世紀の恐怖神話

*1:TCG マジックザギャザリングの事

*2:解り辛いなオイ