『CARNIVAL』(1/120)
- 動機
ノベライズ元が面白かったから。軽い舞城王太郎さんみたいな。
- 感想
ゲームのエンディングの七年後を、ヒロインであった九条理沙の弟、洋一が美少女ホームレスに会ったり姉の消息を調べてメロンソーダをぶっかけられたりしながら完結させる愉快痛快な話。すいません嘘です。もうちょっと暗いです。
話そのものは、そうなるべきように綺麗に終わった感じがしました。
学と同じく、あの頃が少しおかしくて、今があるべき姿結果なんだなぁ、と。
それが悪いというわけではないのですが、主人公の洋一が探偵の役割をすることとあるコンプレックス以外は、話の中での彼の個性はほぼ無いように見えました。話の中で彼に与えられる評は良い人なのだが、それも劇的に発揮されるわけではなかったです。そのせいか感情移入というか自分自身が外から傍観しているような感じでした。
でも元が好きなのと前主人公の学視点の文が読めたので非常に満足でした。面白かったです。
- 作者: S.M.L,瀬戸口廉也,川原誠
- 出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: 単行本
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