永遠のフローズンチョコレート
- 動機
チョコレートっぽい色の表紙っつうかデザインっつうかが気に入った、背帯の
「夢の中でパウダースノウは砂糖と似ていて、だけど雪と同じにべたつかない」
っつうのが気に入ったからっていうのが建前で、殺人鬼の少女とか不死の少女とかっつう如何にもな単語に惹かれたからっていうのが本音。もちろん嘘だよ?
あと桜庭さんっぽいかもっていう感想を見っけたからさ。
- 内容
こーぴーぺー
連続殺人を続ける女子高生、理保とそのすべてを諦めきったようなボーイフレンド基樹。ある日彼らの前に「死なない」少女、実和が現れたことから、ふたりの「変わらない日常」は微妙に変化していく――。うつろいやすく、永遠に続く「日常」をドライに活写する秀抜な青春ストーリー。「えんため大賞」受賞作家、扇智史の新境地! ワダアルコのエッジの効いたイラスト、デザインで衝撃の登場!!
っていう感じ。
あー、なんていうか、その、アレだ。強調するべき出来事とかあんまり無いから書き辛い。
うつろいやすく、永遠に続く日常っていう解説の通り、永遠に続くと主人公達は思っていた崩れ易い日常が崩れたり、ソレによる心情変化云々とかじゃないでしょうか。よくわかりませんが。
内容には触れづらいんですけど、なんていうか文章の感じがオタク臭い桜庭一樹さんっていう感じ。語弊がありそう、っていうか角が立ちそうな言い方ですけどパッと思い浮かんだもんしょうがねえべ。
話の内容が桜庭さんの小説にありがちな主人公の少女と未知の少女(少年)が出会った事によって変化する日常とか人間関係なのと、各章タイトルが有名ミステリらしかったり*1、出だしで「私を殺した責任云々」言ったり、死神ってえのは黒い帽子に黒マントで普段はスポルディングのバックに隠してて黒ルージュとか、不死の理由云々のところで電撃文庫設定乱れ撃ち*2だったりとスッゲエ分かり易い感じにネタが散りばめられてるんですよ。
それだけなら別に「わぁーさくらばさんっぽーい」で終わるんでどうでもいいんですけど、例えの量が多すぎて如何せん鼻に付くんすよ。だからオタク臭く感じるのかもしれないです。まぁラノベ読んでるクセに今更何を言うんだっていう話。っつうか「○○っぽい」っていうのもあんまりよくない表現ですね。
- 総括
普通に面白かったです。でも小ネタはほどほどに。
っていうかわたしたちの田村くんを読み終わった直後に読んだんでなんか印象が薄らいだ気が。まぁこの手の小説が増えるのはいいことです。私が楽しめるので。
- 作者: 扇智史,ワダアルコ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/02/27
- メディア: 文庫
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