図書館戦争
- 動機
有川浩さんの新作だから。だって海の底面白かったし期待しちゃうのは人情ってものですよ。
- 内容
電撃とかの公式っぽい紹介
───公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
敵は合法国家機関。
相手にとって不足なし。
正義の味方、図書館を駆ける!
笠原郁、熱血バカ。
堂上篤、怒れるチビ。
小牧幹久、笑う正論。
手塚光、頑な少年。
柴崎麻子、情報屋。
玄田竜介、喧嘩屋中年。
この六名が戦う『図書館戦争』、近日開戦!
どうでしょうなんでしょう公式でこの煽りは。まぁステキだと思いますけど。語彙が少ないですね自分。
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行された現代で、超法規的検閲に対抗するために図書館が図書館法第四条の下に狩られる本を、明日を守る話。なんだかすごく胡散臭い気がしますけど気のせいです。
並列して主人公の笠原郁が同僚とか上官とかと恋愛がどうとかっていうのを仄めかすような話も展開されます。いつも通りですが。
まぁ要するにいつも通りの軍事云々モノです。空・海と来たら陸です。歩兵とか民衆鎮圧とか書籍整理とかそんな軍事です。
図書館法がどうのこうのっていうのは小難しくてちょっとだけ読むのがめんどくさくなったりもしましたが面白かったです。中学生が云々する話とかは、どっちだったかの方が言ってる様な芝居がかった風に難しげな言葉を使うのが自分もしてるんじゃないかとドキドキです。
っつうか中学時代から思ってた話しててうっとい感じの印象の人ってこんな感じだったかもしれません。気をつけよう。
惜しむべきは微妙に完結してるのかしてないのかよくわかんない感じなところですよ。っていうかコレは続きだしてもらわないとちょっと中途半端な印象になりますよ?
主人公の笠原郁が背の高い運動能力の高い女子なのですが私は素晴らしいと思いました。ああ背の高い女性が好きだからですが。それだけですが。ですが。
- 総括
この手の「現代日本にありえない法律が出来て」云々系の話とか好きなので楽しめました。
でもこの法律による現代との致命的な価値観の変化とかはあんまり無い*1のでSFっぽさは少なめ。
っつうか続きちゃんと出してくれますよねメディアワークスさーん。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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*1:基本的に本好きしか出ないので知らないところでは違うのかもしれない