『左巻キ式ラストリゾート』(3・120)

  • 動機

ユリイカ 2004年9月増刊号 総特集 西尾維新」がなぜか本屋にあって立ち読みしたら、影響作品とか似てる作品だかっていうのに載っていたから。あとタイトル。こういうのに弱いんだもんしょうがないじゃないですか。

  • 感想

ひぎいいっ!
が2ページ見開きで書き続けられていることのインパクトで私はこの本の存在を忘れてほかのこうアットホームな感じのライトなノベルに移行したくなること約23時間。舞城だと思えば全てオッケーということでゴーゴーヘブンどこまでも行こう。わたしは後悔はしない。


まぁAmazonで裏表紙の内容読めば分かりますがそんな感じの西尾維新セカイ系のメタ和え舞城王太郎風味です。いまいち比喩が適当ですが気にしなーい。


話はセカイ系っていう一言に裏表紙解説+でいいんじゃないでしょうか。世界にセカイに意味なんかねえぜ個性は記号だ他人を疑え自己は汚い自由意志なんか有りはしない。愛なんかまがい物だクスリでハイになって欲しいモノなら奪い取れファックドラッグバイオレンスにロックンロールベイベ。メタとかはよくわからない人なので触れません。元ネタが分かるかなくらい。
というか(※ネタバレ)プレパラートを大量に噛み続けるっていうのはなかなかの新境地だなぁとは思いました。怖いよ。
あと特筆すべきはフォントやページ背景などが凝っていること。ひぎっ!とか擬音とか。ネタバレもするし見て確かめるのが一番。


何より読みやすくまだ理路整然とした舞城っぽい「トーチ・イーター」視点のキチガイ文章が楽しめたのでよかったです。私も舞城に手を出す時期が来たのかもしれません。
余談ですが舞城さんの単行本「好き好き大好き超愛してる。」に収録されている『ドリルホール・イン・マイ・ブレイン』は知り合いがみんな口を揃えて「気持ちが悪い」と大絶賛なのでみんな読んだらいいと思いました。