『陽気なギャングが地球を回す』(36/120)

  • 動機

映画のうたい文句を読んだら気になってしょうがなかったから。あと表紙。

  • 感想

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

っていう話。
なんていうか生粋のラノベっ子である私としては成田良悟さんと同じ感じの小説っていう印象。どっちが上とか考えたりしてるわけじゃなくて読んだ順番でそう思っただけですよ? っていう怒涛の言い訳。ばら撒かれてる伏線が終盤にかけてばばばっと回収されていくのが超好きな小説のタイプなんですげえ面白かったです。軽快な文章も読みやすくていい感じ。
登場人物のなかの主役4人の中では成瀬が一番印象に残ってました。響野も延々くっちゃべるあたりで二番くらいに印象に残ってますけど、以下反転「こんなこともあろうかと」を地で行ってて超おどろきですよ。都合あわせも成田さんと同じ系統の匂いが。っていう感じ。


まぁ砂漠のときに思ったこの人のはおもしろいだろう、っていう予感が当って非常に面白かったのでよかったです。

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)