『黄色い目の魚』(38/120)
- 動機
2月に購入。なんかどっかで紹介されてて読みたくなったから。もしくは青春小説っていうのに惹かれて。
- 感想
海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。
16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。
木島が絵描きであることと、みのりが絵好きであることから始まる青春の1ページとかそういうの。最後になって急に恋心に気付いたりするのを見るとそれなんてエロゲ? みたいな頭のわっるーいことを言いたくなってしょうがないんですけどどうっすかね。ていうかそんなに自分の気持ちに気付かないのは、気付いたが最後シナリオが終わっちゃうことになってしまうギャルゲーのたぐいのもの限定のものだと思ってたんですけどそんなことはなかったらしいです。あと木島は現実にいたらイケメンでもないかぎりただのキモい人で、みのりは美少女じゃないかぎり、ていうか美少女でもメンヘラに見えてけっこう気持ち悪かったです。
まぁ気持ち悪かった、っていう表現は私がこのての恋愛ものとかそういうのを読むと大抵言う事で、キモいのはその登場人物とかじゃなく私なので、逆に他の人が読んだら全然気持ち悪くないさわやか小説だろうのでみんなは倦厭せず読んだら良いと思います。
良いところは? って聞かれると困るけど、どこが気に食わなかった? ってきかれると垂れ流しになる感じ。私は。別に面白くなかったわけじゃないんで、そこそこくらい?
- 作者: 佐藤多佳子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: 文庫
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