『失はれる物語(文庫版)』(48/120)
- 動機
単行本の方を買うのをためらってたら、もう一編追加されて文庫で出たから。
- 感想
目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。
という感じ。
「ボクの賢いパンツくん」・「ウソカノ」・「マリアの指」以外は角川スニーカーから出てるほうので読んでたので、それ以外を読みました。
「マリアの指」の真相を絶対自分が死んだと見せかけて他人を殺してたっていう風なのだと思ってたのですけど、そこまで暗い話じゃなかったしなぁ。私の考えが駄目なのか。まぁ一番好きです。
パンツくんはよくわかりません。最後の文はいかれてて素敵だと思います。
ウソカノは心が痛いです。
面白かったです。
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/06/24
- メディア: 文庫
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