走って帰ろう!
- 動機
ラノベってページ捲ると最初に絵が載ってるじゃないですか。あそこに載ってた文章に惹かれて。だって
「僕は逃げないし、あっさりと降参して泣きながら助けを請うつもりもない。
家は売らない。借金は僕が全部返す。
誰かの手を借りて楽な場所に逃げ込むつもりはない。
僕の居場所は僕が作る。そう何もかも思い通りになってたまるか。
そんな訳で僕は走り続けている。
ゴールは果てしなく遠いけれど。」
ですよギャーカッチョイイ!さすが新人賞!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!
- ストーリー
何か親がすんげえ借金を子供に押し付けて逃げちゃいました、どうしましょう?っていうのが大まかな粗筋。*1かも。
んでその借金を返す手段なんですが、非合法自転車レースの選手、ドッグレーサーになって賞金で堅実に?借金を返す事になるんっていうラノベではあんまり見ない話で新鮮でした。
しかも割とありがちな「主人公ガチ初心者なのに何故か勝っちゃってるよウヘヘー」見たいな感じじゃなく、ペース配分が如何たらとかちゃんとそういう描写があってよかったかも。
あえて難癖を付けるとしたら、折角学校通ってるのにあんまり生かしきれてないかもな事と、描写が薄めなとこがあったかもしれないとこくらいかなぁ。
あと私の不注意なのか、ちょっとだけ誰が喋ってんのかわかんなくなったくらい。
- キャラ
って項目を立てるほど、いわゆる「ラノベ・エロゲ的キャラ」分は少なめ。っていうか女性登場人物が一人しかちゃんとした絵が無ぇ。
あえて挙げるなら後輩がそれっぽい感じ。ありがち感じなシュチュエーション。
まぁ主人公があんまり条件無しに好かれるのはお約束だから、というかソレが無かったらラノベじゃねえくらいのぐろーばる・スタンダードですよ。
- 総括
素直に面白かったです。
ていうかこの著者の方って劇団で台本を書いていた方らしく、そりゃあ面白いわっつう話でした。描写が薄めなのも、台本だけだと描写とかは役者さんがやるから薄めなのかな、とか素人考えの深読みをしちゃうぜ。
っていうかあとがきはっちゃけてて面白いよ。イメージがキレイサッパリビートまりおさんとかそんなイメージになっちゃう不思議。
- 作者: 加藤聡,緋呂河とも
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/01
- メディア: 文庫
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