ぼくと魔女式アポカリプス

  • 動機

巡回してたら気になることが書いてあったのでソレを確認するためですゴメン嘘。ほぼ表紙買いなのは人の業ですよ。背帯を外すのもネ☆

  • 内容

引用

これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。
クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖―。滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲な―


第10回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”受賞者が贈る最新作。

此処でデジャヴュを感じた人がいるかもかも。



おおまかな話の印象は、何か色々やってたらよく分からない戦いに巻き込まれちゃいましたっていう感じ。まさに戦わなければ生き残れないですよ。
この手の話のご他聞に漏れず主人公も正体不明の姿を現さない敵に襲われるわけですけど、その犯人が、自分が予想して「ああこれもこんなものか」って思ってたらいい意味で思いっきり裏切られたのでそこはすごいと思いました。最近推理小説っつうかミステリよんでなかったからなのか意識のずらし方が上手いのか。後者を推奨しますが。



最初に小難しい用語説明云々をされるので若干かったるくなりますが、後半になると段々慣れてきます。というか意味なんか理解しなくても読めるじゃん?みたいな。
種の復活をかけて戦うらしいんですが、種って言っても人間犬猫亀蛇鳥じゃなく魔女とかエルフとかドルイドとかファンタジーっぽい区分けになってるのがラノベたるゆえん、っつうかそうじゃなきゃあ“魔女式”じゃないわね。っつうかドルイドとか魔女って種族っつう括りだっけ?まぁそこらへんは設定を受け止める各自の感覚なんでしょうけどね。
魔術とか云々は特別深く説明されるわけではないので*1なんともかんとも。今回見たのだけだと劇中で主人公も言ってますけど滅茶苦茶RPGっぽい感じ。




とまぁどうこう言いましたがむしろ話がどうこう登場人物が云々魔術がなんたら言う以前にプロローグの時点で隠し切れないくらいの滲み出るセカイ系臭っつうか西尾維新っぽさがすんげえ。っていうかプロローグがすげえ。
っつうかこれ書き方がほぼそのまんま戯言シリーズと同じじゃねえの?戯言シリーズ読んだ人ならこの文章どっかで見たことある気がかなりするだろうと思います。あと主人公がグダグダ一人語りしたりね。普通じゃないことがどうたらこうたら。
まぁセカイ系って言っちゃうと楽ですけど途端に嫌な批評系評価の感じがして嫌ですね。
別に悪いわけではないのですけどどうしても意識しちゃうっていうのはありました。

  • 総括

ラノベを楽しんだ感じがして良かったです。見事に最後まで騙され続けたっていうことでそういうトリック側も期待さ。
っつうか敵の正体が・・・・ォォオオォオォ・・・・・・・

ぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫)

ぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫)

*1:〜は○○の魔術を使う。くらいの説明