『GOSICK Ⅲ‐青い薔薇の下で』(45/120)

  • 動機

上に同じ。

  • 感想

険しい山々に囲まれた聖マルグリット学園。その広大な敷地の奥の奥に、迷路庭園をくぐりぬけた者だけがたどりつく小さな家がある。その童話の世界のような場所で囚われの妖精―少女・ヴィクトリカは寂しく、想いをめぐらしていた。まだ見ぬ書物について。世界の混沌について。そして、とある少年のことについて。日本からの留学生・久城一弥は、風邪をひいたヴィクトリカをおいて、ソヴュール王国の首都ソヴレムを訪れる。姉、アヴリル、セシルのお使い―「青い薔薇」という宝石を手に入れるために。巨大な高級デパート「ジャンタン」で買い物をする彼は、闇の奥に光る人形の瞳を目撃する。動き出すマネキン。消える人々。そして、闇の中に蠢く謎。ヴィクトリカの知恵の泉の手助けなしに独り一弥は謎に挑むが…。絶好調ゴシック・ミステリー第三弾。

っていう流れ。安楽椅子探偵モノ? であってるのかな?


あー話の先とかトリックが結構読めるなぁ、このシリーズ。まぁそれが悪いわけじゃなく、読みやすさにも繋がってるんでいいんじゃないでしょうか。古典っぽくて。
あとあの挿し絵はどうしても京極夏彦さんの「魍魎の匣」を思い出してしまう気がしました。


久城がいつにもましてヘタレてるなぁ。まぁ彼は決めるとことは決めてくれるので問題ないです。ね、ICOの「きみの手をはなさない〜」みたいな感じの。
最後のアブリルの絵が素敵なのであとがきの量が少なくても満足です。あとアナスタシアの絵がアブリルのより好きなので。


話そのものに触れてない気もしますが、それなりに面白かったです。